先日、シャリーで
トコトコと走っていたら
エンジンが止まって、
かからなくなってしまいました

またかよ・・・( ̄д ̄;)

 

エンジンが止まった原因はたった1本の配線

家の近くだったので、
仕方なくシャリーを
押して帰り原因を探りました。
家に帰って
エンジンのかからない原因を
調べてみると、

スパークプラグの火花が飛んでいない

プラグの点検方法は
プラグをエンジンから抜いて
プラグキャップにはめ、
エンジンヘッドにあてた状態で
キックペダルもしくは
セルモーターを回します。
※この時プラグコードや
プラグを手で持っていると
感電するので注意!

下の動画は正常時の火花です。
火花がはっきり見えて
パチパチという音が
聞こえますよね?

youtu.be

火花が飛んでいない場合、
故障個所として考えられるのは

  • スパークプラグ
  • プラグコード、キャップ
  • イグニッションコイル
  • CDI
  • バッテリー

等々です。

まずはスパークプラグを交換。
→ 交換してもダメでした。

プラグコード、プラグキャップ。
→ 特にゆるみなどもない

イグニッションコイル。
→ コード(アース線)1本抜けている

ハイ、原因はこれ。

 

おそらく振動で抜けたのでしょう。
プラス側の配線と束ねて揺れにくく対策します。

 

配線はできるだけ太い配線と
テープやタイラップで束ねておくと
抜けたり、
ちぎれにくくなります。

写真で使っているTesaテープは
配線を束ねるのに
超オススメです。

ビニールテープのように
ベタベタになりにくいです。

 

振動対策をしよう

カブ系のエンジンは
元々振動が大きいですが、
実は私のシャリー、
スーパーカブ90エンジン
を搭載していて、
以前はキャブとマフラーだけ
カスタムしていたのですが、

オーバーホールついでに
『 SP武川 Sステージボアアップキット105cc』
でパワーアップしております。

12,000rpmまで回って、
シャリーのノーマル車体には
更なる振動が加わります。

youtu.be

ノーマルの時には
3速全開 10,000rpmぐらいで
90km/hも出れば十分

と、最高速を基準に
スプロケットの設定をしていました。

具体的には
フロント:15T、リア31T。
9,500rpmで90km/h出る
という計算です。

ちなみにスプロケや
ミッション交換による速度計算は
下記のサイトが便利です。

>>最高速計算機(cookie対応版)

減速比や変速比、
タイヤ外径などを調べて入力すれば
どんなバイクでも
6速まで自動計算できます。

スーパーカブ90の
ノーマルミッションの
減速比や変速比は
BikeBrosのカタログページなどに
掲載されています。

>>スーパーカブ90のスペック

で、最高速を基準に設定いていたので
スピードが出ていない状態でも
結構高回転になってしまっています。

60km/hで巡行する
にしても
6,000rpm~7,000rpm。

本来のスーパーカブ90の
ピークパワーは7,000rpmですから、
振動が大きいはずです。

ボアアップしてからは
1速ならアクセルをあおるだけで
ウィリーしてしまう程の加速なので、
加速には余裕が有り余っています。

巡行時の回転を落とすためにも
スプロケットの設定を
変更することにしました。

 

フロントスプロケット交換でバイクの性格は激変

グロムの記事を書いた時にも
ご説明しましたが、
スプロケットはバイクの性格を
簡単に変えることのできる部品です。

 

フロントスプロケットは

  • T数(歯車の歯の数)を小さくすれば加速重視
  • T数(歯車の歯の数)を大きくすれば最高速重視

リアスプロケットは

  • T数(歯車の歯の数)を小さくすれば最高速重視
  • T数(歯車の歯の数)を大きくすれば加速重視

になります。

そして、
フロント1Tは
リアの3Tとほぼ同等に
減速比を変化させます。

つまり、
フロントスプロケットで
大まかなセッティングをして、
細かなセッティングや
フロントだけで
まかない切れない時や
チェーンのコマ数が合わない時に
リアスプロケットを
変更させるのが良いという事です。

今回は最高速重視にふって、
巡行時の回転数を落としたいので

フロントスプロケットを
15Tから16Tに変更します。

あまりT数を大きく変えると
チェーンのコマ数が足りず、
チェーンを交換する必要も
出てきますので
注意してくださいね。

あと、チェーンは
偶数でしか変更できませんよ。

あとフロントスプロケットは
原付クラスなら¥1,000前後、
大型車でも¥3,000前後と
部品代がリーズナブルなのも
良いですね。

今回のスプロケット変更で
6,000rpmで60km/hが
出せる計算です。

 

カブ系エンジンのフロントスプロケット交換方法

それでは作業に
入っていきましょう。

リアホイールアクスルシャフトの
ナットを緩めて、
チェーン調整ナットを
左回しに緩めていって、
可能な限りチェーンを
緩めておきます。

 

次にシフトチェンジペダルと
アルミカバーを外します。

 

するとスプロケットが現れます。

 

そのまま緩めようとすると
バイクが前に進んで
転倒してしまいますので、
フロントブレーキに
ゴムバンドなどをかけて効かせておき、
ギアを1速に入れ、
スプロケットをとめている
2本のボルトを緩めます。

※初心者の方はブレーキを
誰かに握っておいてもらうのが
一番良いです。

 

スプロケには油性ペンなどで
T数を書いておくと後で
確認しやすいです。

 

新しいスプロケットを
取り付けて
チェーンの張りを調整すれば
完了です。

 

チェーンの張りは
チェーン調整ナットを
右回しに締めていけば、
張りが強くなり、
左に緩めれば張りは緩みます。

目盛りを見ながら、
左右均一に調整しましょう。

 

調整後、
アクスルナットを締めた状態で、
チェーンの中間地点で
だいたい20mm上下できるように
なっているか確認して完了です。

 

スプロケットを交換した結果は?

今回スプロケットを
交換した結果は

大成功。

加速も程よくできて、
巡行時の振動もかなり減りました。

カブ系のエンジンは
ステップがエンジンに
ボルト留めされていますので、
乗り心地が非常に良くなりますよ。

加速に余裕が感じられ、
振動が気になるようなら
まずはフロントスプロケットを
1T上げてみるのがオススメです。

ぜひ試してみてください。

これでまた動かなくなったら
125ccのバイクに乗り換えようかな?

最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。