いろいろ改造して
元気に走っていた
シャリー

ちょっと音が大きめなのが
イヤだったので
エアクリを試行錯誤してたら
ガソリンが濃すぎて
エンジンはストール。

その後、元の仕様、
セッティングに戻したけれど
全然エンジンがかかりません・・・

 

不人気な4ミニ、シャリーをちょっと紹介

実はシャリー、
不人気すぎて買取に出しても
値段がつきません。

なので、けっこう人から貰えます

私は過去に
通算3台もらいましたwww

今乗っているシャリーも
そのうちの1台なんですが、

親戚のおじさんが亡くなった時に
「誰も乗らないので」
と譲りうけたものです。

そこにタイミングよく友人が
「カブ90にカブ100のエンジンを乗せ換えるので90ccエンジンを買わないか?」
という連絡があり、90エンジンを即ゲット!

それもたしか
2万円ほどで買ったと
記憶しています。

私のシャリーは
車体とエンジン、
カスタム費用入れても
総額6万円ぐらいです。

今どきは
タイやインドネシアで生産された
10万円台からの新車125ccバイク
もたくさん売れていますから
何年か後には中古バイク市場で
これらの車種も
投げ売りされるんでしょうねw

丸いヘッドライトで
カブトフェンダーと呼ばれる
金属製フェンダーが特徴の古い年式のものは
『レトロ』な趣きがあるのですが、
私の乗っている『角目』
と呼ばれる四角いヘッドライトの方は
特に不人気です。

あと、どうでもいい話ですが、
『シャリィ』から途中で
『シャリー』に名前が
変更されたそうなんだそうです。

唯一誇れる点としては

世界初100km/Lの低燃費を記録したバイクはシャリーです!

(私のシャリーはカブ90エンジンで改造したので約40km/Lですが)

 

エンジンがかからなくなった原因は?

エンジンも調子がよく、
そこそこにスピードも出る
シャリーを楽しんでいたのですが、
ひとつ欠点がありました。

キャブレターがPC20という
社外品の大きいものに変えていて
ノーマルエアクリーナーが
取り付けられず、
汎用のエアークリーナー
(パワーフィルター)なので
吸気音が大きく、
ちょっとした雨でも
エンジンが止まってしまうのです。

雨については
傘つきの防水対策がされた
エアクリーナーも
よく売られているのですが、
シャリーは
フレームの細いスペースに
キャブレターと
エアクリーナーを納めないと
いけないので、
取り付けられません。

そこで、私は
「本来のエアクリーナーの位置であるシートまでダクトをつけて、その先にエアクリーナーをつければイイんじゃないか?」
と考えたのです。

そうなると、
空気の吸入効率が悪くなるので
ガソリンの吐出量を変更する
メインジェットの番手を
下げてエンジンスタート。

この時はエンジンがかかって、試乗。

『ガブガブガブ~ガブ~』

100mも進まないうちに
エンジンはストール。

キック(セルモーターは付いていないのでキックペダルで始動します)
をしても
エンジンがかかりません。

ここまではよくあることです。
「やっぱ吸気効率悪すぎてダメか~」
「元に戻そう」
と全部元通りに戻して、
念のためエンジン始動!

・・・・・かからない

キック!キック!キック!

・・・・・かからない

組み間違いがないかチェックの為
もう一度キャブレターを外して、
組み立てる

キック!キック!キック!

・・・・・かからない

ガソリンは来てるし、
プラグからも火花は出てる。

もしやCDI(点火制御装置)
が壊れた?

数日後CDIを交換してみるも
エンジンはかからず、
お手上げです。

 

潤滑油5-56で始動

友人にバイク屋さんを
している人がいるので、
相談してみました。
(はじめから聞いとけばよかったw)

これまでのいきさつを話したところ、
「あ~、煤(すす)けてしまってるんじゃないの?」

「5-56を吸わせてごらん」

なんと潤滑油である
5-56をエンジンに
吸わせろというのです。

「5-56はガソリンより燃えやすいから、やってごらん」

「それでダメならエンジン開けないとわからないね」

というので注入してみました。

『ババババー!』ってかかりました!

 

初爆確認の意味がわかった

アイドリング高めで
不安定だけど、
かかりました。

「じゃあとりあえず、アイドリングできるようにキャブセッティングを薄めにして」

言われた通りにします。

ちゃんとアイドリングして、
走れるようになりました。

「それでしばらく走ったら元のセッティングに戻すのを忘れないように」

「そのままだとエンジン焼きつくから」

原因がわかったので、
エンジンコンディショナーで
煤を除去して
元のセッティングに戻します。

完全に復活しました!

バイク屋さんでは
長期放置されていたバイクの
エンジンがとりあえずかかるかどうか
(重大な故障がないか)を
確認するのにプラグ穴から
5-56やブレーキクリーナーなどの
ガソリンよりも燃えやすい
液体を入れて

『初爆確認』というのをやっています。

ヤフオクなんかで
現状渡しの不動車が出品されている時も
よく『初爆確認』というのは
書かれています。

今回はそれを応用した
修理方法でした。

初爆確認ができるエンジンなら、
キャブレターの清掃など
比較的簡単な修理で
エンジンが動くように修理できる
可能性が高いという事です。

 

キャブレターのオーバーホール

キャブレター自体は
社外品を新しく購入したので、
まだ目詰まりなんかはないですが、
今回の一件でキャブレターを
何度か開け閉めしていた時に、
キャブレターのパッキンが
クタクタになっていたので、
交換しました。

PC20の交換用パッキンは
キタコから発売されています。

キャブにたまった
ガソリンは再利用します。

ケチくさいけど、
後処理に困らないし、
ばかにならない量です。

 

ガソリンがたまっている
フロート室のパッキンを
まずは交換します。

 

ワイヤーブラシで溝を
綺麗にしておきます。

ゴミがひっかかると、
パッキンを新品に変えても
ガソリンが漏れることがあります。

クリーナーキャブを
かけもってやると
キレイになります。

 

ピカピカです

 

マニホールド側(エンジン側)の
ゴムパッキンも
同じく清掃して交換します。

 

スロットルバルブふたの
ゴムパッキンも
交換します。

 

一番小さいパッキンが余りましたが
気にしませんwww

後は穴という穴に
クリーナーキャブを吹き付けて、
組み込みます。

クリーナーキャブを使った後は
独特の甘い臭いがなくなるまで
エンジンをかけておきましょう。

そのままにしておくと
キャブレタージェット類を
侵すようです。

キャブもきれいになって
絶好調です。

ヨカッタ、ヨカッタ。